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はじめて自分で読んだ絵本 2002.3.27

岩波の子どもの本

じてんしゃにのるひとまねこざる
たこをあげるひとまねこざる
ちびくろさんぼ
きかんしゃやえもん
山のクリスマス


 

字が読めるようになったのは保育園の年長の頃だったと思う
でも、本が読めたのは小学校に入学してからだったような気がする
夏休みの課題図書が3冊あって、それを全部買ってくれたのがすごくうれしかった

岩波の子どもの本、「じてんしゃにのるひとまねこざる」
「きかんしゃやえもん」、「ちびくろさんぼ」の3冊
母に読んでもらった記憶はあるけれど、どちらかと言うと
お菓子を食べながら自分で何度も何度も読んだ思い出の方が多い。

今では横書き、左開きになった「ひとまねこざる」も
このころは縦書き、右開きだった
手垢だらけで、母の字でしっかり私の名前と一年二組とが書かれている
自転車に後輪だけで乗るジョージ
新聞を全部つかって大艦隊にしてしまうジョージ

あの船の作り方は今でもちゃんと覚えている。
このあとすぐ、青い表紙の
「たこをあげるひとまねこざる」
買ってもらったのだが、なぜか弟の名前が書いてある。
こっちのお話は、全作品のなかで一番好きなお話だ。
ほうきと折れくぎとひもでさかな釣りをするという発想が
ものすごくうれしくて、わくわくした

うさぎを飼ってるあの庭が広くて、屋根が赤くて
いつか大人になったら住みたい、と思っていた家
今でもその気持ちは変わらない

ちびくろさんぼが絶版になったときはとても驚いた
トラがバターになってしまい、ヤシの木の根方に
黄色い池ができている絵が大好きで
中学の頃、家庭科で刺しゅうをしたときにこの絵を
カーボン紙で写して使ったら、文化祭の時に展示してくれた
耳にムラサキのくつをはいたトラが一番好きだったし
お父さんのジャンボが
「こいつはすてきなバタじゃわい」
というのが大好きだった
不思議なのは
ちびくろさんぼの弟たちのことを書いたお話
ある日お母さんがサンボを呼ぶと 、かごの中に
ふたごの弟が寝ていたということ
小さい時は、全然気がつかなかった。突然子どもが現われるなんておかしい!!
母は、そういう疑問を持たなかったのだろうか?
なにも疑問に思わない子どもだった自分に再会した気分だった。
どうして絶版なのか、さまざまに言われたけれど
わたしの中のちびくろさんぼは、黒い顔にあかいくちびるの
派手な着物を着たかわいい男の子という単純なものだ。

「きかんしゃやえもん」はなくしてしまったのだけれど
古くておんぼろになった汽車をスクラップにしてしまうと言うのが
どういうことなのかわからずに読んでいた。
昔、踏み切りの近くに住んでいたので
真っ黒な汽車が真っ黒な煙を吐いて走っていくのは
何度も見ていた。そのうち爆音を出して走る赤いディーゼルが
走るのを見て、いつのまにか黒い汽車は見なくなった。
そういうことが書かれていたはずだ。

岩波の子どもの本がその後少しずつ増えていって
とにかく好きで、ひとまねこざるより、ちびくろさんぼより好きになった絵本がこれ

「山のクリスマス」
これも母が最初は読んでくれた
チロルの叔父さんの家でクリスマスの休暇を過ごすハンシが
いろいろなことを体験する話なのだが
ダックスフントのワルドルに樽で作ったスキーを履かせたり
蜂蜜いりのお菓子を作ったり、鹿にエサをやりに行ったり
教会へ礼拝に行ったり
そのどれもがいきいきしていて、まるで動く絵を見ているように感じた
なぜ、そんな風に思うのか子どもの時は全くわからなかったのが
大人になってやっとわかった。
作者のベーメルマンスの少年時代を描いたお話だったからだ
彼の名前はハンシ
ルドウィッヒ・ベーメルマンスと言うのはマドレーヌを出したときの名前で
私が持っていた旧版の絵本には「作・絵ハンス・ベーメルマンス」となっている。

何年も読んでいなかった本を、
また読んでみるのはとても楽しい
母の声、部屋の明かり、食べていたお菓子の味まで思い出す
かっぱえびせんや、仮面ライダースナックを食べて
ご飯が食べられなくなって、母に怒られてばかリいた私は虚弱児だった
そんな思い出も今となっては、楽しい

 


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