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03/10/01更新

むかしばなしって、小さい時に、お母さんから聞いたり読んでもらったりした経験があると思います
ユーモアたっぷりの話もあれば、コワーイ話もあり、残酷な話もあります
一つの国だけじゃなく、どこかの国とつながっているようなお話もあって奥深いものです

わたしは小学校の頃、親せきから世界の伝説集を借りて読みふけったことがあります
中でも好きだったのがロシアのお話でした
今はその本は絶版になっていて手に入らないのですが
あの頃のワクワクした気持ちをここで再現できたらと思います


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日本 中国 インド
オオクニヌシの宝    
しょうとのおにたいじ サンニャンツ おくびょうなうさぎ
こしおれすずめ 花仙人 さると人食い鬼
うぐいすひめ チベットのものいう鳥 りょうしとうずら
ききみみずきん ワンアルの冒険 ライオンとうさぎ
食わず女房   空から落ちたカメ
大工と鬼六   トラとバラモンとジャッカル
ざしきわらし    
     
     
     
ロシア イギリス ヨーロッパ
     
バーバ・ヤガー トム・チット・トット ものいうなべ
火の鳥と灰色オオカミ 三匹の子ぶた もっくもっく
てぶくろ 三匹のくま 鼻の小人
きつねとおおかみ   いばらひめ
    ながぐつをはいた猫
    シンデレラ

 

 

日 本   中 国
オオクニヌシの宝

オオナムチとよばれていたオオクニヌシノミコトの
冒険のものがたり
因幡の国のヤガミヒメのよめとり
イナバのしろうさぎを助けた話。
スサノオノミコトの娘スセリヒメのよめとり
が書かれています。

わにをだまして隠岐島から出雲へ渡ったうさぎは
サメに皮をはがれて泣いていると、
オオクニヌシが真水で体を洗って、
蒲の花粉をつけるとけが生えて
もとどおりのしろうさぎになったという話は
有名です。
スセリヒメを、スサノオが嫁にやりたくなくて
無理難題を仕掛けるところがおもしろいです。

ヘビのいる部屋、ムカデと蜂の部屋に
入れられたオオクニヌシを
スセりヒメが不思議な布(ヒレの説あり)
で助けてくれます。
草原の火事では
「うちはほらほら、そとはすぶすぶ」
と謎の言葉を言ってオオクニヌシを助けます。

古事記は、元は大らかでユーモラスな神様の
物語だったようです。
かつて政治に利用されていた時代を越えて
本当の姿を見つめなおす時期に来たと
あとがきにあります。

アスラン書房

  サンニャンツ

 

ロバをたくさん飼っているサンニャンツの宿屋に
若者が泊まりました。

女一人で三人分という
意味のこの女は実は妖術使いで、
魔法の畑で作った魔法の
そば粉をそばもちにして
客に食べさせては
ロバに変えていたのでした

そのことに気付いた若者は
よそで買って来た
そばもちをサンニャンツの
そばもちと取り替えて
サンニャンツをまんまと
ろばに変えてしまいます。


これを初めに読んだ時は2年生で
6年生の時ちがう本でまた出会ったときは感動しました


偕成社 中国・インドむかし話
オクスフォード 世界の民話と伝説

 

 

 

 

 

 

しょうとのおにたいじ

たまごを3つ生んだしょうと(ホオジロ)がお地蔵さんに
たまごをあずけて仕事に出かけます。
そこへやってきたのは鬼。
お地蔵さんをだましてたまごを全部食べてしまいます。
そうと知ったしょうとは、カニやアブ、わら縄、臼
といっしょに鬼退治に出かけます。

鬼退治の場面がさるかに合戦にそっくりです。
こどものともでは鬼が3匹(赤、青、黒)出て来て
それが全部同じ鬼だったというのがミソです

福音館 こどものとも
福音館 日本の民話

 

 

  花仙人

 

花の好きなおじいさんは
珍しい花があるとどんなに
高くても買ってしまいました
おじいさんの庭は一年中
花でいっぱいです

そんなある日、乱暴ものが
おじいさんの庭を荒らしてしまいました
悲しんでいるおじいさんのもとに
現れたのが花の仙女でした
庭をもとどおりにしてくれましたが
それを知った悪者どもが
役人に告げ口しておじいさんを牢屋に
入れてしまいます。

花仙人たちがここでおじいさんの
敵を討ってめでたしめでたし・・・・

福音館の絵本は絵がきれいです
子どものころ読んだ本は
「花じいさん」という題名でした

こしおれすずめ

したきりすずめに良く似たおはなしです
やさしいおばあさんが
腰の骨を折ったすずめを
助けて、朝夕ご飯をやり大事に育てたところ
庭のひょうたんからお米がざくざく出て
お金持ちになりました。
貧しい人にも分けてあげて
評判のおばあさんになりました

それを聞いたとなりのおばあさんは、
わざとすずめの子の腰の骨を折り、
えさをやって育てたところ
庭のひょうたんからは
へびやら蜂やらが出てきて
おばあさんを刺し、
おばあさんは二度と
起き上がれなくなってしまったということです

福音館 こどものとも
福音館 日本の民話

  チベットのものいう鳥

 

チベットの国の双子の兄王子がおろかな弟と
国のために金玉鳳凰を探しに行く冒険物語
兄王子は賢いことを自負しすぎて
先生の雪山隠士の忠告、
金玉鳳凰をつかまえたら話をしてはいけないということを
忘れます。
金玉鳳凰はものいう鳥で、王子に捕まえられるたびに
チベットのふしぎな話を語ります。
あまりにおもしろいので、王子はつい「さあ、そのつぎは」
と言ってしまい、そのたびに鳳凰に逃げられ、
冒険のやり直しをしなければなりませんでした。

鳳凰の話は全部で24編。
波乱万丈、荒唐無稽で
王子でなくても「つぎは・・・・」と聞きたくなる話ばかりです
ついに25編目に王子は成長し、賢さに酔うことがなくなって
立派な王になって国にもどるというお話です。

ものいう鳥の話の中には、
ヨーロッパや日本の民話につながっているような話もあり、
チベットが文化の交流点だったことをうかがわせてくれます

たとえば、川が山から発して、海に流れ込む動作を
神のしわざとしているのは
「ニルスのふしぎな旅」にも出てきます。
竹取物語によく似た「竹娘」と言う話もあります。
文章が文語体に近くてわかりづらかったのですが
じっくり読む価値のある本です
岩波書店 

   

 

ロシア   イギリス
     
バーバ・ヤガー

ロシアの魔女バーバ・ヤガーは
いろいろなお話に登場します
おんどりの足の上に立つ家に住んでいる
バーバ・ヤガーは
移動する時にうすに乗り、きねでかじをとって、
ほうきで後を消しながら飛びます

「バーバヤガーとままむすめ」と言う話では
継母に疎まれた娘がバーバヤガーのところに
お使いに出されるのですが
気立ての良い娘はそこにいた
犬、猫、木戸に助けられて
うちへ戻ってきます
子どものころ読んだ本は
「美しいワシリーサとババ・ヤガー」という題で
うすに乗って空を飛ぶこのおばあさんが
しつっこくてこわかったのですが
最近読んだ絵本はユーモラスなおばあさんになっていました

童話館 バーバ・ヤガー
オクスフォード 世界の民話と伝説

 

 

 

 

 

 

 

  トム・チット・トット

きれいなだけで何にもできない娘がいました
お母さんは娘がパイを一度に10個も食べた
のであきれてうたを歌っていたら
王様が通りかかり
「おまえは何を歌っているのだ」とお聞きになりました
お母さんはあわてて「娘が麻を10かせつむいだ」
とウソをつきます。

見るときれいな娘。王様は娘をきさきに迎え
一日の仕事に糸つむぎをさせます
その日のうちにできないと命はないと
おどされた娘の所にやってきたのは
まっくろな小鬼でした
仕事をする代わりに
自分の名前を当ててみろというのです。

仕事ははかどり、命の危険はなくなったものの
小鬼の名前を当てなければ小鬼のお嫁さんに
ならなければなりません。
困ったおきさきはひょんなことから
王様の口から名前を知ります

「ニンミーニンミーナット。
おれの名前はトム・チット・トット」

「お話し出て来い」という
ラジオ番組でよく聞いたお話です
ファージョンのおはなしは妹が
大活躍する冒険ものです。
バーナデット・ワッツの絵はあったかい感じがしますが
小人の名前が違っています

ほるぷ出版 世界むかしばなし イギリス編
岩波書店 「銀のシギ」 ファージョン作
不明 「金の糸をつむぐ小人」 バーナデット・ワッツ絵

    

火の鳥と灰色オオカミ

むかしばなしに良くある三人兄弟の末っ子の成功話です
王様の金のりんごを毎晩食べてしまう者を
捕らえた者に褒美をやる
というおふれで、上の二人の兄は失敗して
帰ってきませんでした。

末っ子のイワン王子だけが
そのものが火の鳥であることを突き止めて
旅に出るのですが、
馬を灰色オオカミに食べられてしまいます
罪滅ぼしにオオカミが火の鳥を捕まえる方法
を教えてくれます

さわってはいけないとオオカミに言われた
金のカゴを触ったり
してはいけないといわれたことを
してしまってもなお
オオカミはイワン王子を助けて、
火の鳥、金のカゴ、飛ぶ馬、美しい王女
を手に入れます。

この後、二人の兄がイワンを殺して
手柄を分け合ってしまうのですが
オオカミの機転で兄達の罪が発覚し、
イワンは命の水で生き返る
というお話です。
波乱万丈、奇々怪々で、わくわくして読んだお話です

ほるぷ出版 世界むかしばなし ロシア編
オクスフォード 世界の民話と伝説

  三匹のこぶた

だれでも知っているお話なのに
本当のお話はあまり知られていません
お母さんは貧しくてこぶたを育てられなくなったので
追い出すところ、
兄さんぶたも、二番目のぶたも
家を建てたのにオオカミに吹き飛ばされて
食べられてしまうところ
末っ子のところに逃げてきたりしないのです
そのうえ、末のこぶたはしたたかもので
オオカミをまんまとだまして
シチューにして食べてしまうというのです。

残酷な場面を小さい子向けに直してしまった
いい例です

 

福音館 こどものとも
ほるぷ出版 世界むかしばなし イギリス編

てぶくろ

おじいさんの落とした手袋の中に
ねずみが入って家にします
その次にやってきたのはかえる、
うさぎ、きつね、オオカミ、いのしし、クマと、
住人はどんどん増えて、
手袋はぎゅうぎゅうづめです。

福音館の絵本は動物にそれぞれ名前がついていて
繰り返し、「だあれてぶくろに住んでいるのは」
「あなたは」と名前を聞くところが
子ども達には大受けでした
てぶくろに7匹も入って
破れんばかりになっている絵も楽しいのですが、
だんだん家らしく作り変えられていく
変化を楽しむのがこの絵本のいいところですね

福音館書店 エウゲーニー・M・ラチョフ絵
         うちだりさこ訳

   
ヨーロッパ    
     
ものいうなべ デンマーク

貧乏なお百姓が牝牛とひきかえに、古いなべを
もって帰ってきました。
なべはきれいにしてもらって、火にかけてもらうと
お金持ちの家へ飛んでいきます
お金持ちの家の人がまた、抜けていて
「お金を入れるのにちょうどいいなべがあった」
なんて言って、お金を全部
なべに入れてしまいます。
そうやって小麦や、
お菓子も入れてもらったなべは
せっせとお百姓の家に運びます。

何もせずにお金持ちになれたお百姓
一度に財産をなくしてしまったお金持ち
何回読んでも笑えるおはなし

「おはなしでてこい」で何度も聞きました

岩波書店 「ものいうなべ」の中の一編

  もっくもっく ポーランド

いじわるで、欲深なおじいさんは
いっぱい食料を蓄えているのに
隣のおばあさんにも、犬や猫にも分けずに
夜中にこっそり料理して食べています

おじいさんの家の煙突からは夜中にしか
煙は出ません。
家々の煙どうしは仲がいいということになっていて
おじいさんの家の煙だけがひとりぼっち
というのもおもしろいのですが
煙は、おじいさんをこらしめようと
いろいろいたずらをします。
からっぽだと言い張っている地下室に雨水を入れ、
麦粒ひとつぶもないという納屋にネズミを入れ
ごくつぶしだというメンドリをきつねに追わせます。

散々な目に会ったおじいさんは
隣のおばあさんにジャガイモを料理してくれるように、
猫に納屋のネズミを追い払ってくれるように、
犬にきつねの番をするようにたのみます。
欲張りは、いけません。
そんなことをよくわからせてくれるおはなしです

岩波書店 「千びきのうさぎと牧童」の中の一編

     


 


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